今朝のニュースでみたのですが、今クラウドファンディングで物議を醸しだしている案件があるようですね。
【動物愛護クラファン 用途物議】https://t.co/6DFKbDeEB0
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) September 25, 2020
和歌山市がクラウドファンディングで募った動物愛護の資金の使われ方が「不適切ではないか?」という声が、SNSで上がっている。市の担当者は「大きな意味で動物愛護のために使った」としている。
殺処分をなくすという和歌山市のプロジェクトであるにもかかわらず、使途用途が「不適切」ではないかといわれて今炎上している案件です。
他人事ではなく、寄付型クラウドファンディングには起こりやすいことではあるため高額であるほど気をつけねばならない部分でもあります。
あらためて、どこが問題であったのか認定クラウドファンディングアドバイザーの視点でお話したいと思います。
Contents
寄付型クラウドファンディングでやりがちな余剰金額の使い方
今回の記事のトピックはこちら
- 手順①:寄付型はリターン原価が低い分用途の明記しよう
- 手順②:100%を越えたらネクストゴールを立てて消費しよう
- 手順③:それでも余るのであれば他の団体に寄付をしよう
3つの手順で対応をしていきます。
購入型の場合は送料等を考えるとほぼほぼ資金に余ることがないケースの方が多いため寄付型を行う場合として考えていきます。
手順①:寄付型はリターン原価が低い分用途の明記しよう
使用金額の明記は購入型でも重要ですが、寄付型ではなおさら信用度にかかわるので明記してください。
補助金申請とかをやったことがあればあの感覚です。
今回の炎上はそもそも800万円しか使わずに2000万円が光熱費や自動車の借り上げ費用など直接的でないことが問題です。
プラットフォーム手数料や、広報宣伝費も含めて目標金額分必要だという見積を見せておくことが重要です。
金額が適正かどうかを見られるので、今回のように荒れることはなかったでしょう。
手順②:100%を越えたらネクストゴールを立てて寄付金を利用しよう
次の手段としてよく使われるのはネクストゴールを立ててしまうことです。
たとえば、1000万円を目標で300匹の猫を去勢したりするばあい、2000万円あつまったら600匹去勢しますとか、病院に必要な道具を購入して寄贈します。
といったような流れを組んでおくのです。
越えそうな段階からコンサルタント等と相談して使いきるようにしましょう。
クラウドファンディングで集まったお金は目的のために集まったお金であり、自由に使っていいお金ではありません。
手順③:それでも余るのであれば他の団体に寄付をしよう
一番手軽なのは、もう市民団体や同じように活動している団体に寄付するのが一番ですね。
『大きな意味で』といったことなどいわずに普通に直接的な寄付を行っていれば今回ほど炎上することはなかったでしょう。
返報性の法則というものがありますから、寄付をしたら寄付をされかえされることもあります。
もちろん期待しすぎてはいけません、GIVEをし続ける人にこそ戻ってくるのです。
まとめ:寄付型クラウドファンディングをやるときは目的のために資金を使い切ろう
今回の内容はこちらの通りです。
- 手順①:寄付型はリターン原価が低い分用途の明記しよう
- 手順②:100%を越えたらネクストゴールを立てて消費しよう
- 手順③:それでも余るのであれば他の団体に寄付をしよう
以上となります。
寄付型はお礼の手紙などで、原価を賭けなくして必要なお金を集めていく方法です。
余ったからって、自分のものになるものではありません。
寄付金は寄付金ですので、目的を明確にしてその通りに使っていきましょう。
クラウドファンディングで困ったことがありましたら、初回無料なのでぜひご相談ください。